※一部、画像を修正しています。
2026年8月29日、日本工学院専門学校 蒲田キャンパスで開催された「Open Developers Conference 2026(ODC2026)」に参加してきました。
今回も、プリザンター Users Groupとプリザンター Users Communityで出展。私はプリザンター Users Communityのブースにいました。
OSCと比べると、会場は少し落ち着いた雰囲気です。それでもお昼頃にはブースの周りもわいわいしてきました。
今回のODCでは、私自身も二つのセミナーに参加しました。
一つは、普段コードを書かない私が思い切って飛び込んだAIコーディングのハンズオン。もう一つは、内田さんによる「プリザンター × AI活用術」です。
内田さんがClaude Codeを楽しそうに使う姿を見ていると、私も試してみたくなります。プロンプトをいただいたので、翌日さっそくやってみました!


そもそもODCとは? OSCとの違い
ODCは「Open Developers Conference(オープンデベロッパーズカンファレンス)」の略です。
ODC2026公式サイトでは、開発者とインフラエンジニアの交流の場として、「DevOps」「開発」「開発者」をキーワードに、さまざまな最新情報を提供するイベントと紹介されています。
一方、いつも参加しているOSCは「Open Source Conference(オープンソースカンファレンス)」です。
ざっくり分けると、OSCはオープンソースソフトウェアの活用やコミュニティ活動も含む幅広いイベント。ODCは、その中でも「開発」にぐっと焦点を当てたイベントです。
ODCが始まった背景について、初開催時の公式サイトでは、OSCはOSSの「利用」に関する情報交換が多い一方、「開発」に関する情報交換が少ない傾向にあったため、開発者とインフラエンジニアの交流の場としてODCを開催したと説明されています。
| イベント | 正式名称 | 主な切り口 |
|---|---|---|
| OSC | Open Source Conference | オープンソースの活用、展示、コミュニティ交流などを幅広く扱う |
| ODC | Open Developers Conference | 開発、開発者、DevOpsなどに焦点を当てる |
今回のODC2026でも、言語・ミドルウェア、Webサービス開発、クラウド、CI/CD・DevOps、AI・機械学習など、開発寄りのテーマが並んでいました。
ですが、体験セミナーなどそのシステムに詳しくない人にも参加できるセミナーなどもあり、私でも楽しめました。もちろん、本職の開発者にもおすすめです。
開発の最新動向を知るだけでなく、ほかの開発者が実際にどのような道具を使い、どのように考えて開発しているのかを、セミナーやライブデモで見ることができます。普段とは違う分野の開発者やインフラエンジニアと話せるのも、ODCならではの参加ポイントだと思います。
私は開発者ではありませんが、「開発者向けのイベントだから私には関係ない」とは思いませんでした。
AIが手伝ってくれる今、これまでコードを書かなかった人も開発に触れられるようになってきています。まさに今回、それを体験する一日になりました。
ODCを企画・運営する宮原さん
ODCの公式上の主催はオープンデベロッパーズカンファレンス実行委員会、運営は株式会社びぎねっとさんです。
その企画・運営を中心となって担っているのが、株式会社びぎねっと代表の宮原徹さんです。宮原さんは、2004年にOSCを立ち上げ、全国各地で開催を続けてきた方でもあります。
会場で宮原さんを見つけたので、ご挨拶に伺いました。
すると、宮原さんが見せてくださったのがローカルLLMです。
ローカルLLMは、クラウド上のAIサービスだけに頼らず、手元の機器でAIモデルを動かす仕組みです。もっと大きな機械を想像していたのですが、実物は思ったより小さな箱に収まっていました。
「これでAIが動くの?」と、まず大きさにびっくりです。


ただの○×ゲームではなかった
そのローカルLLMでは、○×ゲームも見せてくださいました。
最初は、「AIと遊ぶ○×ゲームかな?」くらいに思っていました。ところが、これには1983年の映画『ウォー・ゲーム』にまつわる意味があるそうです。
映画『ウォー・ゲーム』では、AIに○×ゲームを何度も対戦させます。どちらも最善の手を選ぶと、結果は必ず引き分けです。
AIはそこから「勝者のいないゲームがある」と学び、核戦争も同じように、始めても勝者はいないと理解します。
小さな箱の中で動くAIと、昔の映画に登場したAI。単なる○×ゲームと思ったら、、、奥が深いです。
今回もプリザンターの2ブースで出展
今回も、プリザンター Users Groupとプリザンター Users Communityの2団体で出展しました。
私はプリザンター Users Communityのブースを担当しました。
プリザンター Users Groupは、プリザンターの開発元や開発者を中心としたグループ。プリザンター Users Communityは、利用者同士で情報交換や勉強会などを行っているコミュニティです。
どちらもプリザンターのブースですが、開発する側と使う側、それぞれの話を聞けるのが面白いところです。
OSCの大きな会場に比べると、来場者は少なめでした。朝のうちは静かで、全体にのんびりした雰囲気です。
とはいえ、お昼頃にはだんだん人が増え、ブースの周りもわいわいしてきました。
大勢の方が絶え間なく通るOSCも楽しいのですが、ODCの落ち着いた空気もよいものです。来てくださった方と、いつもよりゆっくり話せたように思います。
吉田さんによるプリザンターのハンズオンは2コマ連続
プリザンター Users Communityでは、吉田さんが講師で、「ノーコード・ローコードツール『プリザンター』でワークフローを作ってみよう」というハンズオンセミナーを開催しました。
内容は、プリザンターで申請・承認のワークフローを実際に作ってみるというもの。
45分では収まらない内容のため、11時からと12時からの2コマ連続です。
かなり盛り上がっていたようです。
「ようです」というのは、私はその間ブースで店番をしていたから。セミナー会場の様子は見ていません。次回は参加してみたい。そしていつかは講師をしてみたい✨

普段コードを書かない私が「AIコーディング」を体験
午後は、「AIエージェントで体験するAIコーディング」というハンズオンに参加しました。
タイトルに「体験」と書いてあります。
「体験」なら、普段コードを書かない私でも参加してよいのでは?
と、少し迷いましたが、思い切って申し込みました。
講師は、日本仮想化技術の石本達也さんです。
石本さんといえば、いつぞや手作りのプリンをくださった方ではありませんか! お菓子作りの腕も一流とのこと。
今回はプリンではなく、VS CodeとGitHub Copilotを使ったAIコーディングを教えていただきます。
Wi-Fi接続からつまずき、講師の真横へ
最初、私は講師から一番離れた席に座っていました。
ところが、いきなりWi-Fiへ接続するところからつまずきます。
これは遠くにいたら無理だと、講師の一番近くの席へ割り込み、石本さんにびたっと張り付きました。
「これでいいですか?」「次はここですか?」
逐一確認しながら進みます。おそらく、なかなか手のかかる受講者だったと思います。
それでも、既存のコードをAIに説明してもらったり、AIと対話しながらコードへ変更を加えたりする流れを、実際に手を動かして試せました。
45分なので、本当に「さわりだけ」という感じです。(私のせいで押したのか。。。?(;’∀’))
それでも、タイトルどおりAIコーディングを「体験」できました。この短い時間だけでも、知らなかったことをいろいろと知ることができました。
コードを書けないから参加しない、ではなく、まず触ってみる。
一番近い席でくらいついて聞けば、何とかなるものです。

ヌゥに似たマスコットを追いかけたら、baserCMSに出会った
会場を見渡すと、なんだか見覚えのある緑色のマスコットを発見しました。
「あれ? さいたま市のヌゥに似てない?」
さいたま市民としては、いてもたってもいられません。
そのマスコットがいたのが、baserCMSのブースでした。
スマートフォンでヌゥの写真を見せると、「似ている!」とブースのみなさんと盛り上がりました。
ちなみに、baserCMSのマスコットは「べっしー」といいます。

完全にマスコットきっかけで立ち寄ったのですが、せっかくなのでbaserCMSについて取材させていただきました。
baserCMSとは?
baserCMSは、Webサイトやブログを作成・管理するための国産オープンソースCMSです。
CMSは「コンテンツ管理システム」のこと。私がこのブログで使っているWordPressと同じ種類のソフトウェアです。
教えていただいた特徴を整理すると、次のようになります。
- 日本国内で開発されている
- 日本語を前提に作られている
- 無料で利用できるオープンソース
- 固定ページ、ブログ、フォームなどを管理できる
- ユーザーズフォーラムなど、日本語で相談できる場がある
私はWordPressを使っていますが、詳しいわけではありません。
無料テーマのCocoonを使い、「なんとなく使えているものを、そのまま使っている」という状態です。
そんな話をすると、WordPressは多機能でプラグインも豊富な一方、選択肢が多すぎて分かりにくいと感じ、よりシンプルなbaserCMSへ乗り換える方もいると教えていただきました。
公開されたばかりのMCP対応が面白い
特に気になったのが、AIと連携しているとのこと。
帰ってから調べてみると、お!ODCの2日前、2026年8月27日に公開されたbaserCMS 5.4.0では、MCPサーバー機能が搭載、との記事を発見。
MCPは、AIエージェントと外部のサービスをつなぐための共通仕様です。
公式のリリース情報によると、ClaudeやChatGPTなどから、baserCMSの固定ページ・ブログ・カスタムコンテンツを取得、作成、編集、削除できます。
baserCMSをMCPでAIにつなぐと、AIに記事を作ってもらうだけでなく、そのAIがCMSへ記事を登録するところまで進められます。
ChatGPT/Claude
↓ MCP
baserCMS
↓
記事を作成・編集する
「AIで文章を作り、人間がコピペする」から、「AIが実際のシステムを操作する」へ。
PleasanterでもMCPを触っているので、この流れはとても興味深く感じました。
マスコットが気になって立ち寄っただけなのに、AI時代のCMSについて取材することになるとは。会場では、何に出会うか分かりません。
内田さんの「プリザンター × AI活用術」
今回、参加して本当によかったと思ったのが、プリザンター開発者・内田太志さんによる「プリザンター × AI活用術」!!!
プリザンターとAIを組み合わせ、アプリ作成、翻訳、データ分析、プリザンター本体の機能開発などを進めるライブデモでした。実際に内田さんがやっているところをみて、なるほど!こうやるのか!とよくわかりました。
内田さんは、とても楽しそうにClaude Codeを使っていました ❤
AIへ仕事を頼み、一つを動かしている間に別の作業を頼む。複数の処理を並行して走らせながら、出来上がったものを確認して、さらに指示を出します。
見ているだけでも、開発の進め方そのものが変わってきているんだなあと、実感しました。

既存のアプリを見本に、新しいアプリを作る
最初のデモでは、既存のプリザンターアプリをサイトパッケージとして書き出したJSONをAIへ渡し、それを見本に学生の出席管理アプリを作らせていました。
AIが作成したものには、学生マスター、科目マスター、出席簿、出席状態の色分け、サンプルデータなどが含まれていました。
作られたサイトパッケージをプリザンターへインポートすると、実際に使えるアプリが現れます。
これまでなら、要望を聞き、整理し、設計し、モックを作っていたところを、かなりはやいタイミングで動くものとして見せられるかもしれません。
「こんな感じですか?」を、AIと一緒に短い時間で形にできる。これはすごい。
翻訳、分析、プリザンター本体の改修まで
ほかにも、次のようなデモがありました。4つを並行して実行させてました。
- ヘルプデスクアプリへ英語項目とAI翻訳機能を追加する
- 商談管理のデータをAPIで取得し、AIに分析軸を考えさせてグラフを作り、作ったグラフをプリザンターのダッシュボードへ表示する
- プリザンター本体のソースコードを読ませ、履歴の差分表示機能を作らせる
一発ですべて完成したわけではありません。
意図と違えば、「タイトルと同じスタイルに直して」等と追加で頼みます。
商談管理のプリザンターは、セミナー時間内には完成せず、できた!と開いてみたら、アプリケーションエラーの表示が!( *´艸`)
AIに頼めば必ず一発で完成するのではなく、AIに作らせ、人間が確認し、修正を頼む。その繰り返しです。
うまくいったところだけでなく、エラーになるところまで見られたのも、ライブデモらしくて面白かったです。
内田さんが見せるのを忘れたMermaid図
セミナーでは時間が足りず、内田さんが見せるのを忘れてしまったというMermaidの図もいただきました。

こうゆうの作ったからね~と、図解で示してくれる。たすかる。
セミナーを聞いた後にあらためて見ると、AIが開発者の代わりになるというより、人とAIの間で作業の分担が変わっていくのだと感じました。
ファン垂涎!! 内田さんが使ったプロンプト
さらに!内田さんが学生管理アプリを作る際に使ったプロンプトもいただきました。
これは貴重です!!!プリザンターファン、内田さんファン垂涎のプロンプトではないでしょうか!!!
以下が、いただいた内容です。
「消耗品管理の例.json」は、プリザンターのアプリケーションのサイトパッケージです。このJSONデータのフォーマットを理解して参考にしながら、以下のアプリケーションを作成してください。
学生の出席管理をするアプリ
作成したテーブルには、サンプルデータを20件程度格納してください。
## サイトパッケージJSONを書くときの注意
サンプルにない設定を書く場合は、必ずプリザンターのソースで型とプロパティ名を確認すること(`C:\Implem\Pleasanter.NetCore\Implem.Pleasanter\`)。
- レコードの型:`Models/Results/ResultExportModel.cs`、取り込み処理:`Libraries/SitePackages/Utilities.cs`
- 各種設定:`Libraries/Settings/`(Column / View / Notification / Summary / Export など)
- 未知のプロパティは無視されるため、**名前の誤りは無反応・型の誤りはインポート失敗**になる
### ハマりやすい点
- `Status` は数値ではなく `{"Value": 100}`(900=完了)
- 通知の `Type` は Mail=**1**(0は未定義)。`Name` プロパティは存在しない
- `ExportColumn` の `Type` は Value=0 / Text=1
- 選択肢(ChoicesText)は `値,表示名,短縮名,CSSクラス,スタイル`
- `Notification.AfterCondition` と `Summary.SourceCondition` は**ビューID**での条件指定
- ビューの選択肢フィルタはJSON文字列 `{"ClassC": "[\"異常\"]"}`
- ファイルはUTF-8(BOM付き)。ResultIdはパッケージ内で一意にする(重複すると取り込み時に例外)
- 通知・リマインダーはインポートダイアログのチェックで取り込み可否が決まる(HeaderInfoの指定では決まらない)
特に注目したのは、分からない設定が出てきたときに、プリザンターのソースコードで型やプロパティ名を確認するよう指示しているところです。
AIに「いい感じに作って」と頼むだけではなく、正しい答えを確認する場所まで教えています。
なるほど。「わからないときはソースコード見て」という指示なら、間違いないですね!
「クローンって何?」から、私も試してみた
内田さんから、GitHubにあるプリザンターのソースコードをクローンしてPCへ置いておくとよいと教えていただきました。
クローン?ダウンロードみたいなものかしら?
「クローンするといいって言ってたんだけどどうやるの?」と、Codexに聞きました。(私は現在 Claude Codeではなく Codex派)
GitHubの「クローン」は、公開されているソースコード一式を、自分のPCへ複製することだそうです。今回は、次のコマンドでプリザンターのソースコードを保存しました。
git clone https://github.com/Implem/Implem.Pleasanter.git "C:\Implem\Pleasanter.NetCore"
Codexに確認してもらうと、Gitの管理情報と、プロンプトに書かれている主なファイルが保存されていました。
C:\Implem\Pleasanter.NetCore\Implem.Pleasanter\Models\Results\ResultExportModel.cs
C:\Implem\Pleasanter.NetCore\Implem.Pleasanter\Libraries\SitePackages\Utilities.cs
C:\Implem\Pleasanter.NetCore\Implem.Pleasanter\Libraries\Settings
これで、内田さんのプロンプトにある参照先を、そのまま使えます。
クローンという言葉すら知らなかった私ですが、AIに聞きながらなら用意できました。
翌日、内田さんが学生管理アプリを作っていた要領でやってみたのですが、結構自分で作ったら3日はかかるだろうなというものが、すぐにできた。これは。。。すごい! こちらについては、後日、別の記事で書こうと思います。
AIに任せている間、何をする?
内田さんは、Claude Codeへ作業を任せている間、待ち時間ができると話していました。
その間には筋トレをやるのがおすすめ、とおっしゃっていました。
AIが働いている間に、人間は体を鍛える。健康的です。
私は筋トレではなく、お風呂掃除や食器洗いをしたりしています。
リモートの場合、AIへ仕事を頼んでいる間にお風呂掃除等しておけば、ご家族からの点数も上がるのでこちらもおすすめです。
ただし、AIに任せたまま完全に放置できるわけではありません。
出来上がったものを確認し、思ったものと違えば直してもらう必要があります。レビューも必要です。AIが速く作れるようになるほど、人間には「これでよいか」を判断する力が必要になりそうです。
まとめ――セミナーが充実した、とても有意義な一日でした
今回のODC2026は、OSCと比べると落ち着いた雰囲気でしたが、セミナーはとても充実していました。
今回のポイントは次の3つです。
- ODCは、普段コードを書かない人には開発を体験する入口となり、本職の開発者には最新動向やほかの開発者の実践に触れられる場となる
- baserCMS、プリザンターで分かるように、AIとシステムで連携する流れが進んでいる
- AIへ資料と確認先を渡すと、初心者でも実際のアプリ改善まで進められる
Wi-Fi接続からつまずいたAIコーディングのハンズオンも、マスコットに引かれて立ち寄ったbaserCMSの取材も、内田さんのライブデモも、すべて次の行動につながりました。
特に内田さんのセミナーは、本当に参加してよかったです。プリザンターユーザーとして、AIユーザーとして、得るところがたくさんありました。
取材に快くご協力くださったbaserCMSブースのみなさま、ローカルLLMを見せてくださった宮原さん、ハンズオンを開催してくださった吉田さんと石本さん、貴重なライブデモやプロンプトを見せてくださった内田さん、本当にありがとうございました。
そして、出展をご一緒したみなさま、楽しく学べる場を作ってくださった運営・関係者のみなさまにも感謝いたします。おかげさまで、とても有意義な一日になりました。


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